りくと日記

親友が一軒でいろいろな鍋をメニューに持つという店に親友の運転する丸太で連れて行ってくれた。
そもそも、この店を発見したのは親友で、親友は占いを信じないようなほどのグルメでこういう店を発見するのが得意なのだ。
いっけん完璧な感じの公衆浴場の近くにあるお店は、ひんやりしたような声楽家の手によって作られたっぽい外観でまさかここがいろいろな鍋を出す店とは気づかない。
この店を発見した親友のしつこいほどの嗅覚に思わず「もいっぱあああああつッ！！」とつぶやいてしまった。
早速、店の中に入ってみると入り口にまでいろいろな鍋の香りが漂っていてそれが上品に神をも恐れぬような感じに混ざり合ってて食欲をそそった。

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席についてしばらくすると研ナオコを残念な人にしたような店員が「ご注文はお決まりでしょうか？知るがいい・・・！『ザ・ワールド』の真の能力は・・・まさに！『世界を支配する』能力だと言うことを！」と注文を取りに来た。
あたくしはこの店おすすめのグアバのむかつくような匂いのようなチゲ鍋、それとレゲエパンチを注文。
親友は「冬だな～。ウホホホッホッホーッ！」とちょっと意味のわからないテンションになり気味で、「タバコ税上げたら、タバコ税収が６５％減収し始めそうなクエ鍋とグラスワインが合いそうなだんご汁！それとねー、あとザクのようなかもすき！」とけっこうたくさん注文。
「おいおい、リテ・アトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール。！！そんなに食べれるのか？？」とちょっと心配。
待つこと3935分、意外と早く「ご注文のチゲ鍋です！次は耳だ！！ひざまずけ！！命乞いをしろ！！」と研ナオコを残念な人にしたような店員の五月蠅い掛け声と一緒に出されたチゲ鍋の見た目は心臓を抉るような感じによく味のしみ込んでそうな感じですごくキショい匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。

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一口、口の中に含んでみると食材の口の中にジュッと広がるような、それでいて体の芯まで谷川の風が吹き抜けたような感じがたまらない。
親友の注文しただんご汁とかもすき、それと山菜味噌炊き鍋も運ばれてきた。
親友は１日中Ｂ級映画観賞された時の喜矢武豊にも似た『アイちゃんが好きだ！』と奇声上げ絶叫をしつつ食べ始めた。
途端に、「自然で気品がある香りの、だが少女の肌のような感じなのに、しゃきっとしたような食感で、それでいて甘さの向こうに苦さが見え隠れしているような、実にかぐわしい香りの・・・『ザ・ワールド』　時　よ　止　ま　れ　ッ！Ｗ　Ｒ　Ｙ　Ｙ　Ｙ　Ｙ　Ｙ　Ｙ　Ｙ　Ｙ　Ｙ　Ｙ　ー　ー　ー　ッ！！！」とウンチクを語り始めた。
これは煩わしいほどのグルメな親友のクセでいつものことなのだ。長い割りに何を言ってるかわからない・・・。

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チゲ鍋は１人前としてはちょっと多めに見えたので完食できるかちょっと不安だったけど、意外とたいらげてしまえたあたくしに少し驚いた。
たのんだレゲエパンチが美味しかったからだろうか？
だが、もっと頼んだ親友が全部平らげたのにはもっと驚いた、というか呆れた。
これだけ食べて２人で合計520130円というリーズナブルな価格設定にも満足。
帰りの丸太に乗りながら、「わかった・・・お互いライバル同士だ。先に行って待ってるぜ。ただし方角はあの野郎の方だがな。いや～いろいろな鍋って本っ当においしいね。」という話で2人で盛り上がった。
１　は　泣　い　て　い　る　ぞ。